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2013年7月 2日

水素ガス

太陽日酸は2014年までに、米国フロリダ州の2ヵ所に水素ガスの工場を建設する。総投資額は約30億円。新型天然ガス「シェールガス」を使い化学品を生産する樹脂メーカーなどの隣接地に工場を建設、水素ガスを供給する。 フロリダ州の北部と中部で13年7月、14年2月に水素ガス工場を稼働させる。水素ガスは化学メーカーがエチレンから樹脂などをつくる際に化学反応の工程で使う。樹脂メーカーやバイオ燃料メーカーなどに供給する。 シェールガスから基礎化学品のエチレンをつくるコストは、従来のナフサ方式の20分の1とも試算される。

2012年10月 6日

秋田でシェールオイル採取

石油資源開発は3日、秋田県由利本荘市の「鮎川油ガス田」で新型原油「シェールオイル」を採取した。米国では新型天然ガス「シェールガス」と並び生産が本格化しているが、日本国内の採取は初めて。

同社にによると、周辺を含め約500万バレルの生産が見込める。秋田県全体で日本の原油消費量の約1カ月分に相当する1億バレルに達する可能性もあるという。

シェールオイルは頁岩と呼ばれる固い岩盤層に含まれる原油。今月から地下約1800mの地点で水で薄めた塩酸などを注入し、割れ目に詰まった石灰石などを溶かして回収した水などに原油が含まれていることを確認した。

今回の実験で得た原油の量や成分などを分析したうえで、来年から水平に堀り進んだ井戸から割れ目に水圧をかけ原油を取り出す「水圧破砕法」による試験生産に入る予定だ。同社は採算などを調べてうでで商業生産を検討する。

仮に同社が秋田県全体で生産できても、世界の原油埋蔵量(1兆6526億バレル、英BP調べ)からみて極めて少量。国内の他の場所でも原油を産出する鉱区で似た層があればシェールオイルが生産できる可能性はあるが、採算性が課題になる。

2012年7月 7日

秋田でシェールオイル試掘

石油資源開発は6日、秋田県本庄市の油ガス田で、岩盤層に含まれる石油「シェールオイル」の試掘を来年を来年から始まることを明らかにした。同県内には他にも有望なシェールオイル田があるとみられ、試掘に成功して生産が軌道にのれば、自給率の向上につながる可能性もある。

同社と石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が共同で試験生産する予定。北米などで新たなエネルギー資源として生産の動きが広がっているが、国内では初めての例になるという。地下1000~1500mの場所で試掘を始める。500万バレル程度の石油が採れる見通しという。

シェールオイルは地下にある「頁岩」に含まれる石油。同社が由利本庄市の岩盤層を調査してみたところ、シェールオイルを採れる可能性があることがわかった。

2012年6月 6日

深海油田開発 技術進歩

北米で低コストの新型エネルギーであるシェールガスの生産が増えるなどエネルギー需給の緩和要因もあるが、深海油田の開発意欲は依然として根強い。ブラジルなど新興勢が深海油田開発でエネルギー自給率向上を目指しているほか、欧米メジャーも中東依存度を下げるために深海油田開発を急いでいる。

英BP統計によると2010年の世界の原油生産にしめる中東比率は30%。イラクの油田開発などが進むとさらに高まる可能性がある。ただ、政治的に不安定な中東への依存度を高めると安定的に供給を受けられないリスクも抱える。シェールガス大国となった米国も輸出には慎重姿勢だ。

このためブラジル、ナイジェリア、マレーシアなど新興国はエネルギー自給率向上に向け、深海油田開発を積極化。技術開発も進み、1バレル60~70ドルの原油価格であれば十分に採算が確保できるようになった。

BPなど欧米メジャーもメキシコ湾やインド洋などで深海油田を開発。採掘しやすい陸上や浅海は産油国にすでに押さえられたり、中国の国営大手資本との競合が激しかったりで難度の高い深海に向かわざる得ない状況もある。深海油田開発には原油流出事故のリスクもあるため、掘削会社には高度な技術力が要求される。

2012年4月21日

シェールガス革命 企業動く

新型天然ガス「シェールガス」の生産拡大が続く米国で、関連企業が大型投資に動き始めた。米化学大手ダウ・ケミカルは海外投資を見直し、米国に世界最大級のエチレン工場を造る。ロイヤル・ダッチ・シェルや、電炉最大ヌーコアも工場建設を検討中だ。シェールガス革命ともいわれる低コストのガスの普及が、製造業の米国回帰を促す可能性がある。 米国では製造業の海外進出で生産空洞化が進んでおり、製造業の雇用者数は20年間で3割以上も減った。米オバマ政権は雇用増を狙って、5年間で輸出を倍増させる計画を策定。製造業の法人税率を25%に下げる案も提示した。さらにシェールガスでコストを低く抑えられるようになったことが、製造業の国内回帰の追い風になっている。 ダウ・ケミカルはこのシェールガスを原料に使い、米国内でのエチレン生産を本格化する。エチレンはプラスチック原料や合成繊維、医薬品などに使われる素材。同社は原料工場を含め40億ドルを投じて新工場を建設すると発表。 鉄鋼ではヌーコアが天然ガスを利用する。「直接還元鉄」を米国内で生産する計画だ。 シェールガスの普及で米国では天然ガス価格が大幅に下がった。これを受け、三菱商事や中国油天然気集団などは、北米で液化天然ガスを合弁生産する計画を進めている。資源としての利用に加え、天然ガスを原料に使う製造業が米国内での生産に回帰する動きも出始めている。