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2011年3月12日

天然ガス 

東電が狙うのはイクシスだけではない。米石油大手シェブロンが豪州西部沖で手掛けるLNGプロジェクトに数千億円を投資。16年から生産量の5割弱に当たる年410万トンを購入する。20年までの中長期計画で「ビッグバイヤーとして調達する」と資源投資の強化を宣言する。

一方の都市ガス大手。東ガスは横浜市・扇島工場に約200億円を投じて、内径約70メートル世界最大級のLNGタンクの建設を進める。環境対応を急ぐ工場などで、重油からガスへの燃料転換が進んでいるためだ。東ガス社員が工場をこまめに回り、潜在需要の掘り起こしを急ぐ。1月には北海道ガスと11年間のLNG販売契約を結ぶなど地方ガス会社と組LNG購買を高める。

2011年3月11日

世界のLNG輸入量

世界のLNG輸入量

日本 6520万トン
韓国 2522万トン
スペイン 2023万トン
フランス 961万トン
インド 928万トン
米国 911万トン
台湾 894万トン
英国 799万トン
中国 574万トン
その他 2042万トン


(注)2009年、国際LNG輸入者連盟

2011年3月 9日

天然ガス 19年度に1割増し

イクシスに熱い視線を注ぐのが東京電力や東京ガスなど日本のエネルギー大手だ。昨年からLNG売買契約と権益の一部譲渡交渉が国際石油帝石との間で本格化している。

東電は千葉市原市に2000億~3000億円を投じて、世界最高水準の熱効率のLNG火力発電所を建設中。中部電力も昨年、ガス火力発電所の新規開発を決定。「LNG市場の広がりを生かす」考えだ。

ガスは石炭や原油に比べて二酸化炭素排出量が少ないだけでなく、原油と比べて割安なのが大きな魅力だ。1バレル90ドル前後に上昇した原油価格に比べ、米国の天然ガス指標価格を熱量等価で計算すると3分の1程度。電力会社にとっては燃料コストの大幅な低減につながる。

2011年3月 8日

天然ガス

国際石油開発帝石が天然ガス事業で攻勢をかけている。業界では総事業費2兆円ともいわれる豪州西部沖の大型ガス田イクシス」プロジェクト。2016年の生産開始に向けて、陸上での天然ガス液化プラントの入札などの準備が急ピッチで進んでいる。同社は日本がかつて自主開発を進めてきたイランのアザデガン油田開発から昨年10月に撤退。天然ガスシフトを鮮明にする。

イクシスは日本の輸入量の1割強に当たる年840万トンの液化天然ガス(LNG)を生産する計画で、 国際石油帝石はその76%を握る。イクシスのほかインドネシア沖のガス田「アバディ」などが軌道に乗れば、同社の石油・天然ガス生産量は世界の「準メジャーのトップ級」に浮上する見通しだ。

2011年3月 7日

バイオ燃料 スイートソルガム   その3

筑波大学などはバイオ燃料太陽光発電風力発電といった環境技術の最適な組み合わせを探る研究を始める。学内に専用施設を建設し、実験の取り組む。

施設には、油が取れる特殊な藻類を培養してバイオ燃料を作る設備などを備える。藻類の成長などには太陽光発電などの電気も有効に使える。様々な環境技術を組み合わせ、融合させる研究は珍しく、次世代エネルギーシステムの開発につなげる。

筑波大学は地域企業との連携にも積極的だ。つくば市内の環境ベンチャーとは水田のカドミウムを吸着し、浄化する技術を開発した。鉱山などから流出した土壌に含まれるカドミウムを特殊な鉄粉で吸着し、取り除く。実証実験で効果を確認した。低コストで効率的な対策として広める考え。

2011年3月 6日

バイオ燃料 スイートソルガム   その2

茨城大は2008年に全学組織の「茨城大学バイオ燃料社会プロジェクト」を発足。学内で栽培し、実験プラントでエタノール製造に成功した。適した品種や種まき・収穫時期、与える肥料など栽培基準も策定。「肥料も少なく、環境負荷は小さい」

今後はスイートソルガムを絞った液体の濃縮技術の開発に取り組む。「濃縮すれば長期保存でき、通年でエタノール生産が可能になる」。県内市町村とは耕作放棄地などでの栽培拡大を目指す。エタノールは地域でも利用を呼びかけ、環境教育などにも活用。法律や税制など実用化には課題も残るが、目指すは」エネルギーの地産値消」だ。

2011年3月 5日

バイオ燃料 スイートソルガム   その1

スイートソルガム。耳慣れないイネ科の植物が県内で、バイオ燃料の原料として注目を集め始めた。茨城大学は全学的に研究開発に取り組み、地域の自治体とも連携して普及を進めようとしている。

「最近の穀物価格の高騰を見てもスイートソルガムの将来性は大きい」。茨城大でプロジェクトを主導する教授はこう強調する。

バイオ燃料燃料として使うエタノールはサトウキビやトウモロコシから作るのが一般的で、食料と競合する。スイートソルガムは食用ではないうえ、寒冷地や耕作放棄地などでも比較的栽培が容易。エタノールの生産効率もサトウキビなどと同等だ。

2011年3月 4日

先行する排出量取引

地球温暖化対策などで国の方向が定まらない中、地方主導の環境問題への取り組みが広がっている。環境を切り口に、都市との交流を深め、地域活性化に結び付けようとの試みが相次ぐ。国のお仕着せでない、地域にあった持続可能な成長の仕組みをどう作り上げるか。地方からの挑戦を追った。

一家三人で広島市内のマンションい住む長田さんは、昨年11月~12月の2ヶ月間、電気とガスの省エネを徹底した。蛍光灯を発光ダイオード照明に切り替え、テレビなどの消し忘れ防止。ある家庭ではごはんを鍋でたくなどの工夫を重ねた。

2011年3月 3日

排出量取引の試み

地域 内容
東京都 昨年4月、大規模事業所にCO2排出量6~8%削減を義務付けl。11年4月から排出量取引開始
大阪府など近畿周辺の10府県 環境省が認証する排出枠などの相互流通を検討
鳥取県 県有林が生む排出枠を企業に売却
四国4県 地元関係者でつくる「カーボンゼロ四国」が、中小企業の排出枠を集約して大企業に転売
広島市 電気・ガス使用量削減で生んだ排出枠を市が市民から買い取り企業に売却

2011年3月 2日

風車 49基受注

三菱重工業は米国の独立系発電事業者(IPP)大手のAESから風力発電用の風車49基を受注した。受注額は約6千万ドル(約49億円)風車の大型受注はほぼ2年ぶり。米国の風力発電市場は2008年のリーマン・ショック以降、低迷しているが、同社は今後も受注拡大を目指す。

受注したのは出力が1000キロワットの風車。国内工場で生産して米国に輸出する。AESはカリフォルニア州パームスプリングスの風力発電所に設置する。

三菱重工の風車事業は売上高が年1000億円規模。だがこの2年は大型受注が途絶えていた。同社の主力市場である米国で電力需要が伸び悩み、IPPの資金調達も難しくなったことで、風力発電所の新設が減ったことが影響した。

2011年3月 1日

電気自動車 次世代送電網

日産は昨年末に電気自動車「リーフ」を発売、2015年ごろから搭載するリチウムイオン電池の交換が始まる。電気自動車向け電池は急な充電や放電を繰り返すため負荷がかかりやすく、寿命は5~10年程度といわれ、早めの交換が必要になる。このため規格の厳しい電気自動車用電源としてでなく、負荷が少ない住宅への再利用が検討されている。住宅用は車で使用した後も20年程度利用できるという。

旭化成はまず新品の電池を使った蓄電池システムを開発し、旭化成ホームズを通じて12年度に発売する予定。当初の価格は100万~200万円だが、電気自動車の使用済み電池に順次切り替え、価格を数十万円に下げていく。