« COP16 戦略欠いた日本の交渉 | メイン | 猛暑・大雪・・・・異常気象の1年   »

COP16の失敗 

日本は「京都」にとらわれ、コペンハーゲンの復活に向けた交渉の全体像を見失っていた。代表団も直前まで合意を予想していなかった。日本の京都拒否が全員参加の動きを加速したというのは手前みそな見方だ。戦略を欠いた交渉だった。

無論、米中を含む全員参加の新しい協調体制がとんとん拍子でできるとは思えないが、仮に全員参加の体制ができれば、京都議定書は形だけのものになるとの見方もできる。

なぜなら米中が入るために新体制は縛りの緩いものにならざらるを得ないからだ。「京都」の基本思想は世界全体の削減必要量からトップダウンで各国に削減を割り当てるものだ。新体制は、各国が削減目標を宣言し達成を報告するプレッジ・アンド・レビューの考え方に基くことになろう。2つの体制のうち、だれしも拘束の弱い方を選択するはずだ。京都の枠組みは残ったとしても機能を失う。

ただし、プレッジ方式では地球の平均気温の上昇を2度未満の安全圏にとどめられるか疑問が残る。すでに提案済みの各国の約束では4度まで上がる。

削減目標の一段の深堀が必要になる。日本は京都の新しい約束を免れたとしても、20年までに25%削減とした中期目標を真剣に考えなければならない。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.timetoday.net/cgi-bin/mt-seibido/mt-send---tb.cgi/5165